イッキ読みしてしまいました。
税理士でキレモノの経営コンサルタント・岡本吏郎さんと
ジャーナリストで作家の日垣隆さんが
「儲け」について話している本です。

頭のいい人が「対話」をしている、そのリズムだけでもまずおもしろい。
テーマはビジネスとお金儲けですが
大企業の経営者とか会計士とかが語る、自分に遠い「すっごいわねー」的な話ではちっともなく
コンサルさんが書いたツルツルーッとした話でもなく
自営業の人やその相方が読んでも実感できる、使える経営&会計学なのでした。
価格設定と相場、取引費用の概念、
優先順位を決めるなら時間で決める、
やりがいとビジネスの問題は別のもの… 等々。
一時のビジネス書ブームで、中途半端なビジネス本が溢れていますが
この本は超現実的で刺さりました。
不況どこ吹く風、という気分になるのがいいですね。
10年ほど前の本ですが
「突破者」の宮崎学さんの本を読んだ時と似た読後感でした。

借金30億を抱えたアウトローの語りはさすがに濃かったですが
本質的には、同じものが流れているかも…。
自立して生きてる強さ、というのでしょうか。
「楽しく稼ぐ本」の中で、ほー、と思った日垣さんの本文から。
年末ジャンボの一等賞に当たる確立は、
0.0000007%だそうです。
1ユニット1000枚の宝くじをぜーんぶ買ったら
あたりまえですが一等も二等も確実に当たります。
でも、当選金額を全部足しても14億円にしかならなくて
1000枚買うのに必要な30億円とはほど遠いそうな。